クラシックを軽やかに昇華する 赤リップの選び方

雨に唄うは、ニュートラッドの調。ep1


Singin’ In The Rain

雨降りの中、すれ違った彼女の唇は鮮烈な赤。雨で煙る街の中で、ご機嫌に口ずさむ唇の、クラシカルなレッドがずっと記憶に残っている。

Makeup

Items Used
a. 濃淡3色のパウダーをブレンドすれば、自眉になじみながら自然な立体感を引き出す。b. 朝日を浴びた海辺の輝きに着想を得たアイシャドウパレット。グリッターカラーとパールカラーの組み合わせで、重ねるほどニュアンスが増し、吸い込まれるような眼差しに。c. 湿度のある微細なパウダーが頬やまぶたにしっかり密着。マルチに使えるフェイスカラー。洗練されたピンクがフローレスフェイスへと仕立てる。d. 光の向きでゴールドの気配を感じさせる、シエンナレッド。エネルギッシュで華やかなムードが漂う。e. ベースコート要らずで、なめらかで高発色な仕上がりを実現。ポジティブなミルキーオレンジで、指先を鮮やかに遊んで。
  1. インウイ アイブロウパレット 01 ¥4,400 ※セット価格 (資生堂)
  2. アディクション ザ アイシャドウ パレット “アウト オブ ユア シェル” 102 Sunrise Tide ¥6,820【4/12 限定発売】(ADDICTION BEAUTY)
  3. ローラ メルシエ フェイスイルミネーター 04 ¥6,600 (LAURA MERCIER JAPAN)
  4. ルージュ アリュール ヴェルヴェット ニュイ ブランシュ 00:00 ¥6,600【数量限定品】(CHANEL)
  5. THREE ネイルラッカー 15 ¥2,420【5/22 発売】(THREE)
How to

眉はaを自分の眉色に合わせてブレンドし、アーチ気味に描く。クラシックな赤リップとのバランスをとるために、パウダータイプでソフトな質感と丸みを加えるように仕上げるのが鍵。シャドウはbの右下を目のキワに入れ、アクセントを効かせたあと、左上を黒目の上にしっかりめにのせ、左右にのばして光を散らす。肌なじみのよいcをハイライトとして、頬骨の上と鼻先にさりげなく入れる。主役となる口元はdをラフに直塗り。一度ティッシュオフして重ね塗りをすることで、より鮮やかに発色する。やや朱のニュアンスを含んだ赤リップなら、軽やかさが出て春夏でもこなしやすい。指先は、ブラウスの色みとどことなくリンクするeのイエローネイルで洒落感を添えて。

Others
a. 1本1本繊細な線が描ける、まるで植毛感覚のアイブロウリキッド。皮脂や汗水に強いウォータープルーフタイプ。b. 「鼓動の赤」と「美粘膜のようなツヤ」で表情に生命感がみなぎるラスティングルージュ。凛とした存在感を放つ大人レッド。c. 美容成分を高配合し、肌をケアしながら、自然なツヤ感を宿してくれるハイライトバーム。
  1. インウイ アイブロウリキッド 02 ¥3,300 (資生堂)
  2. カネボウ ルージュスターヴァイブラント V06 ¥4,620 (KANEBO / カネボウインターナショナル Div.)
  3. エトヴォス ミネラルラディアントスキンバーム ¥4,400 (ETVOS)

Photography: YUYA SHIMAHARA (UM)
Hair: HIROKAZU ENDO (ota office)
Makeup:MARIKO SUZUKI
Styling: NATSUKI TAKANO (HITOME)
Model: LUKA (étrenne)
Edit & Text: YUKA ENOMOTO, TOKO TOGASHI
Text: MAKO UCHIDA

こちらの情報は『CYAN ISSUE 40 S/S 2024』に掲載された内容を再編集したものです。