イッセイ ミヤケの新フレグランスは“塩”から着想

1994年、三宅一生は〈水〉の香りを表現した「ロードゥ イッセイ プールオム」を発表。香りの世界に革命を起こし、澄んだ透明感と気品を宿す不朽の名香となった。今日、三宅は再び本質的な自然のエレメントからインスピレーションを得る。それは〈塩〉。


現代のマスキュリニティ、その本質に捧げる新フレグランス「ル セルドゥ イッセイ」は生命に必要不可欠な〈塩〉 をその中心に据える。それは、感覚を呼び覚まし、活力を刺激する恵み深い自然のイメージを喚起し、力強い原動力を与える香り。

  1. ル セルドゥ イッセイ オードトワレ 50mL ¥10,890 / 100mL ¥14,850(ISSEY MIYAKE PARFUMS)
  2. ル セルドゥ イッセイ オードトワレ(レフィル)150mL ¥16,940(ISSEY MIYAKE PARFUMS)

本来匂いのない塩に香りを与えたのは、調香師カンタン・ビシュ。彼独自の解釈で、単なる香りを超えた フレグランスを生み出した。鼓動のように脈々と続く海から大地への動き。 打ち寄せては引く波の痕跡をウッドとマリンノートが極めて爽快に描いている。

海を表現するのは天然由来のマリン シーウィードとオークモス。さらにすっきりとしたソルト アコードが香りを引き立てる。

大地を表現するのは、エネルギーが弾けるジンジャー、多彩でパワフルなミネラル感のあるベチバーとアップサイクルされたシダーウッド。

海と大地が重ねる対話。その果てなき交流が、実にいきいきとした生命力みなぎる「ル セルドゥ イッセイ」の香りを生み出している。

フレグランスボトルは日本人デザイナー / アーティストの吉岡徳仁がデザイン。吉岡は自然や光をテーマに革新的な作品を生み出し、30年以上にわたりイッセイ ミヤケのプロジェクトに携わっている。

今回の「ル セルドゥ イッセイ」のフレグランスボトルでは、透明なガラスの力強い造形と、形を超える〈光〉 という現象を生み出すことで、テーマの〈塩〉を表現。透明な中に光を放つこのフレグランスボトルは、シャープな直線から楕円へとかたちを変化させる彫刻的なフォルムと、ガラスの塊の中にデザインされた光を放つ水滴が、生命のエネルギーを象徴的に表現する。


9月8日(日)まで21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3を会場として「ISSEY MIYAKE LE SEL D’ISSEY: Imagination of Salt」展を開催中。吉岡徳仁が手がける香りのインスタレーションもぜひあわせてチェックを。

ISSEY MIYAKE PARFUMS


Edit & Text TOKO TOGASHI