映画『みーんな、宇宙人。』メインキャスト兵頭功海にインタビュー

2022年に公開された短編映画『モジャ』で主演を務めた兵頭功海が、先日6月7日に全国公開され、大ヒット上映中の映画『みーんな、宇宙人。』でも、引き続き「セイヤ」役としてメインキャストを務める。ミント(Moja)との対話の中で、人間としても少しずつ成長していくセイヤを通じて何を感じたのか、兵頭が本作に対する思いを語った。


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兵頭功海とMojaとの出会いは、2022年公開の短編映画『Moja』に遡る。セイヤ役としてミント(Moja)と出会い、日常のなかでの人としての生き方を、ミントとの対話によって見つめ直し成長していく。物語を通じて兵頭は、「この世の中、生きにくいなって思ってる人」に、この映画を届けたいという。「プライベートですごく落ち込むことがあって、その出来事の後にこの映画を観たんです。セイヤがお酒を飲みに来て、『彼女のことが好きだなあ』というセリフがあるんですけど、これぐらいのことで幸せって思えるぐらいが一番い良いんだなと思いました。意外と自分に負荷かけて自分や周りに期待し過ぎて生きてしまいがちで、そうすればそうするほど生きづらいですよね」と語る。

自身が演じるセイヤ役については、「最初に短編『モジャ』でセイヤを演じた時、すごく気持ち悪いけどキュートにしたいなと思って演じていて。今回2回目の撮影で長編になったのを観て、彼女と一緒に過ごしていくうちに、顔つきや話し方が変わったのかなと。演じる時に何かしようとはあんまり考えていなかったんですけど、この期間にはこういうことがあったのかなと想像しながら現場を迎えました。劇中でどれくらいの時間が経っているのかわからないんですけど、ミントと出会って、彼女と結婚することになって、その後に歩んできた人生が少し滲み出てきたのかなと思います。こういう顔つきになるんだなと。わりと大人になってる印象でした」。

映画の見どころについて、「まずモジャたちのセリフですね。モジャたちが(地球を滅ぼすために)地球に来て、人間たちに出会って、滅ぼしたくない、ってなる。そのモジャたちの心境の変化に、人間のダメなところも愛おしさも全部詰まってると思うから。見どころは、モジャたちの言葉とモジャたちの変化かな」と兵頭。モジャたちの独特のセリフ回しや、セイヤとの絡みのなかに含まれたメッセージを、ぜひ受け取ってほしい。

最後に、毎日の美容ルーティンについて。「化粧水、美容液、乳液とかいろいろやるのは当たり前なんですけど、最近毎日、家出る前に日焼け止めを塗るようになりました。肌が荒れちゃったので気をつけないといけないと思って」。ビューティーアイテムをご自身でプロデュースするとしたらという質問には、「すでに存在してると思うんですけど、飲むビタミンとか塗るビタミンがあるじゃないですか。それが化粧水に全部入ってるやつがいいです。それを塗ったら肌にビタミンが入ってきて、肌がどんどん白くなる化粧水みたいな。美容アイテムはビタミンですね」。今は役者としての忙しい毎日を健康に過ごすため、ビタミン剤を毎日欠かさず飲んでケアしているという。

『みーんな、宇宙人。』

【あらすじ】
ある日、誰かの役に立とうとビルの屋上で「オレオレありがとう」を繰り返すセイヤ(兵頭功海)のもとに、突然何かが空から落ちてくる。セイヤが電話を切ると、エメラルドブルーの毛がモジャモジャの見たことのない生き物ーーミントがそこにいた。ミントと他愛もない会話をして仕事へと向かうセイヤだが、その後、体型にコンプレックスを抱くミサト(菊地姫奈)のもとにオレンジ、自分に自信が持てずネガティブなショウ(西垣匠)のもとにピーチ、寂しがり屋な女の子・レイ(三原羽衣)のもとにオリーブ、人間を強く信じるヒロト(草川拓弥)のもとにクロウ、これまでの人生に悔いがあるミステリアスな人物・リュウ(YU)のもとにグレープというミントの仲間たちが次々現れ、会話を通してお互いのことを少しづつ理解し始める……。

出演:兵頭功海/菊地姫奈/西垣匠/三原羽衣/草川拓弥/YU/麿赤兒
関本巧文/詩歩/冬由/儀間咲彩/佐々木穂高/栗山かほり
監督・脚本:宇賀那健一
プロデューサー:戸川貴詞
主題歌:NIKO NIKO TAN TAN「No Time To Lose」
制作:VANDALISM
配給:エクストリーム
製作:CAELUM

2024年/日本/93分/5.1ch/16:9/カラー/DCP
©2024 CAELUM


Photography : KYOHEI NAGANO (TRON)
Styling : YOKO IRIE (SIGNO)
Hair & Makeup : KATO (TRON)