映画『みーんな、宇宙人。』メインキャストYUにインタビュー

先日6月7日に全国公開され、CINEMAランキング通信のミニシアターランキングで初登場3位にランクインし、邦画では1位を記録した大ヒット上映中の映画『みーんな、宇宙人。』。日本と台湾のルーツを持つYUが、Mojaのなかでも最も神秘的な語り口のグレープと共演し、強い意志を感じるとともに多くの謎に包まれたリュウ役を演じる。


jacket ¥69,300 by SHOOP / Sakas PR

映画『みーんな、宇宙人。』ではとても神秘的な役を演じていたYU。最初に台本を読んだ時の印象について、「映画にはMojaもいますしCGも使われているのでとても印象的ですが、台本はすごくシンプルだったんですよ。その独特な雰囲気のなかで僕が演じたリュウは、絶望から希望が少し生まれていくものを描いていく物語がすごくいいなと思いました。ただ、どんな撮影現場になるのかなというのが率直な疑問でした(笑)。さらに、演じる時は僕のなかで絶望と希望を分けたんです。絶望のなかで生きてきて、繰り返される自分に嫌気がさしていた時にグレープ(Moja)と出会い、グレープに革新的なことを言われるんです。そこでもらったセリフで、すべてを受け入れて生きていくしかないという答えに向かって行くんですが、僕はその捉え方を少し変えるだけで負けることはないんだということに気づきました。生きているだけで正解だし、不正解だったかどうかは未来の自分が決めることなので、とりあえず進んでいけばいいという解釈をしたんです」と語る。

グレープの芯を捉えたセリフに対しては、「グレープの『人生がやり直しがきくとしたら、それほどつまらなくて苦しいものはありません』というセリフにはハッとしました。後悔したことが、後々自分のなかで美化されるとき、この経験があったから今があるんだなって思えたんです。さらに泣き芝居もあったんですが、それらのセリフで感じたことなどをいろいろ混ぜながら、気持ちを作っていきました」。とYU。

また、どんな人にこの映画を観てほしいかという質問には、「きっと、僕と同世代の人たちが今作を見たら、ものすごくハッとする場面が多いんじゃないかなと思っています。観る人たちがそれぞれ違うとらえ方をすると思うんですが、6人のうち、何か一つでも刺さってくれたら嬉しいですね」。

美容のルーティーンについて。「僕は好き嫌いが多くて、あまり野菜を食べないんです。でもそれではいけないと思い、今年からサプリを飲むようになりました。それからは、荒れていた肌もだいぶ改善していきました。本当はちゃんと野菜を食べた方がいいのはわかっているんですけどね。主食は肉です(笑)」とのこと。もし美容アイテムをプロデュースするなら、「ハンドクリームをプロデュースしたいですね。僕もよく使うんですが、あまり香料がない、保湿力が高いものが好きなんです。ベースからしっかりと肌を守ってくれる実用的なものを作りたいです」。

また、欠かせない美容アイテムについては、「美顔器です。撮影の前日は必ず家で美顔器を当てて肌を整えています。それだけで気持ちも違いますし、肌にもいいので、続けるようにしています」。

『みーんな、宇宙人。』

【あらすじ】
ある日、誰かの役に立とうとビルの屋上で「オレオレありがとう」を繰り返すセイヤ(兵頭功海)のもとに、突然何かが空から落ちてくる。セイヤが電話を切ると、エメラルドブルーの毛がモジャモジャの見たことのない生き物ーーミントがそこにいた。ミントと他愛もない会話をして仕事へと向かうセイヤだが、その後、体型にコンプレックスを抱くミサト(菊地姫奈)のもとにオレンジ、自分に自信が持てずネガティブなショウ(西垣匠)のもとにピーチ、寂しがり屋な女の子・レイ(三原羽衣)のもとにオリーブ、人間を強く信じるヒロト(草川拓弥)のもとにクロウ、これまでの人生に悔いがあるミステリアスな人物・リュウ(YU)のもとにグレープというミントの仲間たちが次々現れ、会話を通してお互いのことを少しづつ理解し始める……。

出演:兵頭功海/菊地姫奈/西垣匠/三原羽衣/草川拓弥/YU/麿赤兒
関本巧文/詩歩/冬由/儀間咲彩/佐々木穂高/栗山かほり
監督・脚本:宇賀那健一
プロデューサー:戸川貴詞
主題歌:NIKO NIKO TAN TAN「No Time To Lose」
制作:VANDALISM
配給:エクストリーム
製作:CAELUM

2024年/日本/93分/5.1ch/16:9/カラー/DCP
©2024 CAELUM


Photography : KYOHEI NAGANO (TRON)
Styling : YOKO IRIE (SIGNO)
Hair & Makeup : KATO (TRON)