圧倒的な華やかさで、自信と強さを引き出す赤リップをチェック

赤にまつわる物語。ep3


色つやを引き出す赤

タイムレスなスタイルの象徴

赤とビューティには強いつながりがある。赤のアイシャドウをまぶたにのせると内側からエネルギーが満ちていくような血色感がにじんでくるし、潔いマットな赤リップは肌とのコントラストを強め、パーツの存在感が増すことで個性をはっきりとかたどる。また、赤は光の三原色のひとつであるように、光を集める色である。光が集まることで質感や立体感を強調し、肌に色つやや血色感をもたらしてくれる。それくらい赤は、視覚的に強い印象を与えるため、取り入れる際はバランスが鍵となる。つまり、アクセントカラーとしてなら、効果的なコントラストにつながる。

資生堂が初めて作った化粧品は“、資生堂の赤い水”として今もなお愛され続けている。創業から約150年の歩みを進めるなかで、資生堂にとっての赤は、新たな美の概念を伝えるシーンで登場する象徴であり、チャレンジを続けるそのスピリットを表現している色となっている。そして、これからも続いていく赤の物語でもある。

今では、カラーアイテムの選択肢は無数に広がる。アイシャドウ、チーク、ネイル……そのなかでも、エッセンシャルなアイテムは赤リップではないだろうか。トレンドに左右されることなく、クラシックでタイムレスなスタイルを象徴しているように思う。古くは、クレオパトラが赤リップを好んでいたとされ、マリリン・モンローやマドンナ、テイラー・スウィフトといった時代を彩るセレブリティも思い浮かび、いつの時代も女性を輝かせている。
そんな赤リップがスキンカラーに重なることで生まれる色の融合は、色つやを豊かにし、深みまでをも創り出す。他の色では叶えられない、赤だからこその華やぎは圧倒的。同時に自信や強さが引き出され、内側から満たされるのを感じる。心にも大きな作用をもたらす赤リップは、これからもきっと特別な存在であり続ける。

ベルベッドのようなテクスチャーによるマットさはありながら、極めて薄い粒子によって鮮やかな発色で輝く。
  1. CHANEL ルージュ アリュール ヴェルヴェット 58 ルージュ ヴィ ¥5,940(CHANEL)

くちびるに宿る 赤の魅力

赤リップが創り出す華やかさは、他の色では叶えられないくらい圧倒的なものだ。そして、トーンニュアンスによっても表情は異なり、それぞれに引き付けられる。

1. ソフトマットなベースで、濃くも軽やかの両方を叶えてくれる。クラシックな赤で気品をまとって。2. しっとりとつけ心地の良さが続き、モダンなマットカラーでタイムレスに色づく。3. インパクトのある濃厚さ。青みを含む鮮やかな赤が、洗練された印象へと導く。4. 長く使うたびになじんでくるサフィアーノ レザーのような奥行きのある発色が印象的。マットな仕上がりで気品を与える。5. 100%自然由来のワックスで構成されているフォーミュラでやさしく寄り添い、シルクのようななめらかな仕上がりに。6. トラディショナルな赤は上品であり、官能的。大胆に媚びない魅力をまとう。7. しなやかなつけ心地でくちびるに寄り添い、質感のあるマットな仕上がりを叶えるバーントレッド。8. 高濃度なカラーピグメントを溶け込ませ、ディープな色づきとベル ベッドのような質感でつややかさを印象づける。
  1. SUQQU シアー マット リップスティック 09 真赤色 -MAAKAIRO ¥5,500【セット価格】(SUQQU)
  2. ラプソリュ ルージュ ドラママット 196 至福のチリ ココア ¥5,500(LANCÔME)
  3. KANEBO ルージュスターヴァイブラント V05 Vivid Passion ¥4,620(カネボウインターナショナルDiv.)
  4. PRADA BEAUTY モノクローム ウェイト レス リップカラー(マット カラー)R27 ルビーノ ¥7,260(PRADA BEAUTY)
  5. GUERLAIN ルージュ ジェ 510 ¥5,170(GUERLAIN)
  6. NARS エクスプリシット リップスティック 863 UNAUTHORIZED ¥5,280【セット価格】(NARS)
  7. YVES SAINT LAURENT ルージュ ピュールクチュール ザ スリム〈コレクター〉【限定品】NO.1966 ルージュ リブレ ¥6,930(イヴ・サンローラン・ボーテ)
  8. グッチ ルージュ ア レーヴル マット 509 ロッソアンコーラ ¥6,600(GUCCI BEAUTY)

Photography: KENICHI SUGIMORI
Edit & Text: YUKA ENOMOTO, MAKO UCHIDA
Text: k company

こちらの情報は『CYAN ISSUE 41 A/W 2024』に掲載された内容を再編集したものです。