弛まぬ努力を惜しまない 西洸人にとっての美容&音楽

光を探して、歩いてきた。影さえ味方に、辿り着いた。音楽を、歌を、踊りを、エンターテインメントを愛し、世界に羽ばたくまでの弛まぬ努力があった。まだまだ輝きを求めて、ここは道の途中。スポットライトを浴びる今この瞬間、未来を見据える西洸人の肖像。


── 今回が単独初表紙とお伺いしました。

はい、めちゃくちゃ嬉しい。本当にありがたいです。初めて挑戦するメイクや衣装の雰囲気だったので、とても新鮮でした。僕自身も今年27歳になって、大人にならなきゃ、でも子供心も忘れたくないなという気持ちがあったので、今回の撮影ではそういった部分をいろいろと融合して表現できたかなと思います。

── 撮影中、肌の綺麗さに目を奪われましたが、美容で心がけていることはありますか?

特別なことはしていないですが、化粧水などできちんとスキンケアしたり、ビタミン剤を飲んだりしています。僕はすごく汗をかくんですけど、それはたぶん、水分を日常的に摂っているからかなと。水をめっちゃ飲むんですよね。それで身体の巡りが良くなっているのかな、とは思います。それこそ大人になって……大人になろうと思って!(笑)、朝のトレーニングを始めたりだとか。ジムに行って、自転車を漕いで、鍛えて、それから仕事に行く。QOLを高めようかなと。運動していると「生きてる!」って感じがして、その日一日を気持ち良く過ごせています。そして以前より、よく寝ることを心がけています。ヘルシーな生活を送ることが美容にも繋がっているのかなと思います。

── INIのメンバーのみなさんと美容情報を交換することなどはありますか?

あります。みんな本当に綺麗なので。スキンケアアイテムにこだわっているメンバーもいれば、絶対に日焼け止めを欠かさないメンバーもいる。みんな貸して!って群がっていたりします(笑)。美意識が高い環境にいると、僕もやらなきゃと自然とモチベーションが高まります。

── ご自身でいちばんこだわっている美容のポイントは?

髪。髪を思い切り振り切ったスタイルにできる人って、おしゃれだなと思っていて。僕もおしゃれするときは、頭から遊びたいなと。おしゃれって、洋服だけじゃなくて、ヘアスタイルもその一部みたいな感覚でいます。普段からこういう服だから、こういうニュアンスにセットしようなど、考えています。今回も3コーデとも違うニュアンスでスタイリングしてもらうように、ヘアメイクさんとも相談して決めました。

── ありがとうございます。7TH SINGLE『THEVIEW』のお話もいただければと思います。収録曲の「HI-DE-HO」は作詞も手がけられているそうですね。

はい。「HI-DE-HO」はお祭りわっしょーい!みたいな曲です。イメージ的にはキャンプ場でみんなでワイワイするような楽しさ。固定観念にとらわれず、別の視野から物事を見たり感じたりして、それを共有できる仲間と集まって、みんなで常識とか覆そうぜ!叫ぼうイエーイ!みたいな。いい意味で“すごい軽い”曲です(笑)。そんなムードで、みんなで楽しんで聴いてもらえたらいいなと思います。「HI-DE-HO」というタイトルも、自分のなかではビビッときて。直感的に決まりました。

── 詞を書くときはじっくりと時間をかけるタイプですか?

ものによりますが、今回はもう一瞬でした。コンセプト的にもとても書きやすいというか、自分のなかでいろいろとハマったので早かったです。前回の「WalkieTalkie」が非常に難しくて勉強になったので、それが活かされているのかもしれないですね。家にこもって、ヨーヨーしながら書いていました。ちょっと前まではスーパーボールを壁打ちしていたんですけど、誕生日にヨーヨーをもらったので(笑)。何も手元にないときは、部屋の中を音楽をかけながら歩き回っています。家の中で集中して書いたものがいちばんしっくりきますね。

──タイトル曲「WMDA(Where My Drums At)」はまた違った雰囲気の楽曲で、一枚のなかでもコントラストがある作品になっているそうですね。

そうですね。「WMDA(Where My Drums At)」は世の中をひっくり返して(違うように)眺めることで、世の中を変化させることをコンセプトにした曲なので、自分を変えたいとき、何かに立ち向かうときにぴったりだと思います。僕たちの力が欲しいとき、この曲を聴いていただけたら嬉しいです。

西洸人

1997年生まれ。鹿児島県出身。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したグローバルボーイズグループ INIのメンバーとして、2021年より活動開始。10月30日には7TH SINGLE『THE VIEW』の発売を控え、収録曲「HI-DE-HO」では作詞も担当している。


Photography: JUNGHYUN KIM (TRON)
Hair & Makeup: MOEMI SUZUKI (MASTER LIGHTS)
Styling: KANNA MURAMATSU
Model: HIROTO NISHI (INI)
Edit & Text: TOKO TOGASHI

こちらの情報は『CYAN ISSUE 41 A/W 2024』に掲載された内容を再編集したものです。